令和6年(2024年)に千葉大学医学部は創立150周年を迎えた。私たちはその長き歳月に様々な忘れ物をしてきた。地震や戦争は多くのものを破壊し失い、そして人々の記憶から遠ざけてしまう。初代校長・長尾精一先生の胸像も明治44年(1911年)5月8日に除幕式が行われたが、昭和18年に金属供出で失われ、その存在自体忘れ去られようとしていた。未来は常に過去から生まれる。この映像は大切な忘れ物を探し出し、私たちの記憶に留めるための記録です。千葉大学医学部に関する歴史資料としてご覧いただければ幸いです。
長尾精一千葉医学専門学校初代校長の胸像が復刻、設置されました。



先の大戦時に胸像を含む多くの金属類の供出が行われ、台座のみが亥鼻台に長く佇んでおりました。明治44年に作られた長尾精一先生胸像は大正天皇が皇太子時代に千葉を訪れた際にも、学校の顔としてお出迎えしています。復刻された新しい胸像は旧本館、医学研究棟、病院施設の方向を見すえ、本学の将来を厳しくも暖かく見守っていくことになると思います。
ゐのはな同窓会長 吉原 俊雄(昭53)
2024年11月17日(日)に除幕式が執り行われました。

(同窓会報196号より)